ウインドウ部門賞 東京鳩居堂
ディスプレイ全体が三角形にまとめられていて、ウインドウ内の商品や演出物の配置バランスが優れている。世界遺産である和紙にスポットを当てたのも、良かった。本来は和のイメージである干支のヒツジを、赤と白のクリスマスイメージでカラーコーディネートして、白いツリーにクリスマスのオーナメントを飾ったり、雪の結晶を吊るしたり、ヒツジにサンタの帽子を被せるなど、上手にクリスマスの雰囲気を作っている。
アイデア賞 杉野学園
コストをかけなくても、工夫次第でグレード感のあるディスプレイができるという良い例。全体をモノトーンで統一して、シックに表現したことで、商品がより際立つプレゼンテーションとなった。ネックレスをかけてある枝やギフトボックスの麻ひもなど、ラフな感じの素材感でまとめて、商品のグレード感を向上させている。カップケーキをイメージしたベースにジュエリーを置いたアイデアはクリスマスらしくて、好感がもてる。
インテリア賞 タカノフルーツパーラー
シンプルかつパワフルなプレゼンテーション。余分なことをせず、イチゴだけをストレートに訴求したことによって、お客さまの目を引くアイキャッチャーとなった。商品をシンメトリーに配置し、ワイヤーのツリーや松ぼっくりなどの演出物をアトランダムに置くなど、バランス感覚に優れたディスプレイだ。
入賞 アスプルンド
赤い壁面に白のフレームが、遠目からも目を引く、インパクトあるプレゼンテーション。金属やガラスのアイテムがアンティーク調の素材感で統一し、MDテイストを的確に表現した。壁の上のガーランドやミニツリー、ポスターもテイストが統一されていて、まとまりがある。
入賞 かねまつ
靴とバッグ、ギフトボックスをツリー状にまとめて、高さを出したことで、遠目から目を引くディスプレイに仕上がった。モノトーン+グリーン+レッドのクリスマスカラーに絞り込み、全体を三角形にしたことで、バランスの良いものになっている。
入賞 スミノ
赤がアクセントとして効果的に機能。マフラーの巻き方、ブーツ、靴の履かせ方など、とてもきれいに着せ付けられていて、商品のグレードが維持できている。小さなリースだけではクリスマスのイメージを作るにはやや足りないのでギフトボックス等を使えばコストもかからず、存在感のある演出ができる。
入賞 タカキュー
ウインドウのガラス面を秋冬のトレンドカラー・グリーンのリボンで囲っている。ハンガーにグリーンの布を巻いて作った個性的なツリーも、オーナメントのように下げたマフラーなどの小物によって独特の世界観が出ている。パンツの穿かせ方やマフラーの巻き方、ブーツの履かせ方などが上手い。ブルーやグリーンという寒色主体の色使いが、他店との差別化に貢献している。
入賞 ドンク
子供たちが喜びそうな可愛いディスプレイ。一つ一つ手作りで丁寧に仕上げたツリーを見せることで、親しみやすさとモノづくりへのこだわりが表現できている。ツリーに付けたリボンやボックスの大きさも程よく、ツリーの存在感を増している。店内のディスプレイは、全体のボリューム感や配置バランスといった、商品との関連がポイント。周囲に商品を陳列した所を見たかった。
入賞 パスポート
色々なアイテムがあるので、印象が散漫になってしまいそうだが、赤を多く使ったことがそれを防いでいる。柄も民族調でまとめられ、全体として統一感を感じさせる。陳列する商材のテイストをもう少し統一すれば、より効果的なディスプレイに。
入賞 玉屋
全体的に淡い色調でまとめられていて、他店がクリスマスカラーを多用する中、差別化が出来ている。全てコーディネートできるアイテムで揃えて女の子のワードローブを上手く表現した。壁に掛かったフレームもソフトで可愛いMDのテイストにマッチ。下にあるツリーなどクリスマスイメージの演出物は、台の上に乗せる方が目立つ。
入賞 銀座マギー
沢山の色があるようだが、グレーの濃淡と赤の分量が大半を占めているため、全体がとてもまとまって見える。壁にバッグや帽子、靴などコーディネートアイテムをラフに掛けたことで、カジュアルなイメージのとても楽しい雰囲気が出ている。
入賞 山野楽器
黒い壁を背景にした白い雪は、遠目からのアテンション効果抜群。左上のリースと中段のバイオリン、下段の小物の演出も、位置や高さのバランスがほど良い。バイオリンの産地イタリア・クレモナの写真を入れたフレーム、ギフトボックスなど、演出物のテイストを統一したことでまとまり感のあるウィンドウとなった。
入賞 田中興産
左ボディのニット、右コート下のトップス、壁にかかった帽子、ツリーのリボンなど、赤がアクセントカラーとして効果的。全体をシックな色目で抑えたことで、かえってインパクトのあるものになった。着せ付けはとても丁寧で、商品の上質感が伝わってくる。ツリーの高さが足りないので、テーブルの上に置くなどの工夫が必要。